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世界規模の水不足解消に挑戦する生態系テックベンチャー 株式会社DG TAKANO

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株式会社DG TAKANO 代表取締役 高野 雅彰さん

蛇口に取り付けるだけで水量を制限し、大幅な節水を実現する「節水コマ」。そこに科学的なアプローチにより、洗浄力の高さを付加したことで大きな注目を集めている株式会社DG TAKANOが、2016年度より本社・工場を東京に移転する。世界展開を見据えて研究者との連携をスタートするためだ。

長い年月をかけて極めた技術力で90%の節水を実現

蛇口に同社の主力商品Bubble90を取り付けると、水流が一変する。「泡沫水」と呼ばれる空気を含む水滴が、スローカメラでなければ見えないほどの速さで断続的に打ち出される「脈動流」として流れ出るようになるのだ。その結果、高い洗浄力を維持したまま、90%以上もの節水を実現した。脈動流とは、少量の水で洗浄力を高めることから、半導体の洗浄などにも使われる技術。身近なところでは水洗便座のシャワーにも利用されている。だが専用ポンプと電気エネルギーを必要とするため小型化は難しいものだった。それを実現したのが、超高精度な金属切削技術と、科学的なアプローチによる試行錯誤だった。

世界中どこにでもある「蛇口」から革命を

大学卒業後、IT関連ベンチャーで営業に携わった経験を持つ高野雅彰さんが、強い思いと共に起業したのが2010年9月。「会社を経営したかったのでも、社長になりたかったのでもない。我々にしかできないアプローチで世界を変えたかった。1年
の開発期間を経て生み出したBubble90は、そのスタートなんですよ」と力強く語る。最近では、若手研究者とともにオゾン発生装置を加えた製品の開発をスタートさせた。節水とあわせて殺菌・脱臭を実現することで、医療機関や食品加工工場など、雑菌と戦う現場での活用が始まっている。

自由な発想で、世界を変える研究を一緒にしないか

Bubble90の開発で、使う水を減らすことに成功した。「次は、例えば排水を水と養分に分離して植物栽培へ活かしたり、従来の水循環の流れや水道水の概念を変えたりしていきたいですね」。その夢の実現のため、本社・工場の東京移転を機に、社長を中心に高い専門性を持った研究開発チームを組織するという。「今までずっと1人で開発をしてきました。農学、化学、物理学、生命科学、どんな分野からでも構わない、共に水不足の解消という難題に挑んでくれる研究者を、熱く募集しています」。

ヒトは水無しでは生きていけない。新しい風として、異分野の研究者を社内に迎え入れることで、無限の可能性を広げたい、それが新生、DG TAKANOの想いだ。

研究開発スタッフを募集しています

来年度より社長直下の研究開発チームを立ち上げます。農学、化学、物理学、生命科学など、地球環境の問題解決につながる分野の方、お待ちしています!→https://r.lne.st/2016/03/07/dg-takano/

|株式会社DG TAKANO|

卓越した金属加工技術と科学的なアプローチにより、水量を約90%削減しながら高い洗浄力を発生させる脈動式節水洗浄ノズル「Bubble90」を開発。世界の水資源の生産性向上に貢献するとして、”超”モノづくり部品大賞でベンチャー初の大賞を受賞。

http://www.dgtakano.co.jp/

主な受賞歴

2009年10月「“超”モノづくり部品大賞」大賞受賞(日刊工業新聞社主催)、14年12月「2020年の未来を創る企業」10社に選定(トーマツベンチャーサミット主催)、15年7月「働きたいベンチャー企業ランキング」第1位獲得(トーマツベンチャーサミット主催)、16年1月「関西ものづくり新撰2016」に選定(近畿経済産業局主催)、2月「Japan Venture Awards2016」中小機構理事長賞受賞(中小機構主催)

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