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【サイバスロン イベントレポート】Cybathlon:テクノロジーを競う障碍者スポーツ大会 世界で競う日本の先端技術

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9月29日(木)に、日本財団ソーシャルイノベーションフォーラムにて行なわれた、サイバスロンの日本代表3チームが登場するトークセッションに我々も参加してきました。『Cybathlon:テクノロジーを競う障碍者スポーツ大会 世界で競う日本の先端技術』というテーマのもと、各チームの代表から開発の裏側と大会にかける想いが語られました。

トップバッターとして、電動義手レースと機能的電気刺激(FES)自転車レースの2種目に出場するメルティンMMIのチームリーダーの粕谷氏が登壇した。「サイバスロンには、出場者が勝ち負けではなく技術を進化させていくことを目指せる環境があります。このコミュニティに入って技術開発をリードしたい」と、10月8日の第一回大会の結果だけでなく、将来を見据えた意気込みが語られた。

メルティンMMIの粕谷さん
メルティンMMIの粕谷さん

日本チームでは唯一アカデミアのメンバーのみで挑戦するRT-Moversは、電動車いすレースに出場する。代表の和歌山大学教授の中嶋氏は、いままでの長い研究開発とその裏にある苦労を明かしてくれた。実用化にこだわり、安定性とエネルギー効率を考慮して4輪で駆動し、輪駆動軸数を極限まで減らしたシンプルな電動車いすはサイバスロン終了後の展開も楽しみだ。「本番に向けて確実に動かすというのが私の使命になっております」と最後まで気を抜かない姿勢を見せた。

和歌山大学の中嶋教授
和歌山大学の中嶋教授

そして先日のリオパラリンピックにて板バネの義足でも話題になった株式会社Xiborgからは、代表の遠藤氏が登場した。サイバスロンでは膝部分にモーターのついたロボット義足で電動義足レースに出場する。海外製のものは巨大な義足が多い中、パワーは劣るものの女性でも誰でも使えるように、軽く・コンパクトにしているのがXiborgの特徴だ。「『(日常での)ちょっとしたできない』を少しずつ解決していくことが、障碍者と健常者の境目を技術で埋めていくということ」と遠藤氏は自身の想いを語ってくれた。

Xiborgの遠藤さん
Xiborgの遠藤さん

第1回大会は10月8日にスイスのチューリッヒにて行われる。大会の様子は公式ホームページ上にて中継される予定だ。3チームの活躍から目が離せない。

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